すこしだけ深堀りしてみるブログ

日々の生活で気になったことを自分が納得できる程度に調べてみるブログです

いとこ&はとこ

ある日のこと、「親戚に有名人・著名人がいるかを探ってみる」と言うテレビ番組をやっていた

ちょっと面白そうだと思って見ていたのだが、血筋ではない親戚(義理の親戚)まで広げて調査しているのを知って・・

「これじゃいくらでも探せるよな」と私

「ファミリーヒ〇トリーのほうがまだマシよね」と妻

このやり方だと誰かしら有名人に行きつくだろうし、みんな祖先は源氏か平家になる(^^;

「ところで、何で【いとこ】【はとこ】って言うのかね?」

「そんなこと私が知ってるわけないじゃない!」

「そっか・・、だよね~」

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ということで調べてみた

 

【いとこ】とは兄弟姉妹の子同士の関係を表し、兄弟姉妹の前に「従」と書いて「いとこ」と呼ぶ

自分より年上なら従兄や従姉、年下ならば従弟や従妹と言った具合だ

【はとこ】は【いとこ】の子ども同士の関係を表す言葉で、【いとこ】の文字の前に再をつけて再従兄などと書く

同じ意味を表す言葉として、又をつけて又従兄【またいとこ】、二をつけて二従兄【ふたいとこ】と呼ぶこともある

 

【いとこ】や【はとこ】を血縁関係で説明するものはたくさんあるのだが、その語源について言及しているものは意外に少ない

と言うか、恐らくハッキリした資料が残っていないのかもしれない

「いとしい子」から派生したというものもあったが、これはちょっと説得力に欠ける

最も納得できたのが、稜威乙子「いつおとこ」が「いととこ」→「いとこ」に変化したという説

 

稜威(いつ)とは血族・親族関係における権威を意味する言葉で、乙(おと)は直接感のない子孫を意味することから、同じ母から生まれた関係ではなく、母の姉妹から生まれた子(こ)を意味したらしい

これが母方だけではなく、父方でも使われるようになったってことか・・

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昔の中国では父方の男性いとこのことを「従父兄弟」、女性いとこのことを「従父姉妹」と表していたそうで、日本に伝わってから父母両方の「いとこ」を表す言葉として「父」が無くなり「従」だけが残ったとすれば「いとこの書き方」にも納得がいく

 

中国から伝わったと言えば、昔の中国では長男、次男、三男をそれぞれ「伯・仲・叔」と言って兄弟の上下関係を明確にしていたそうだ

これが日本にも伝わって、親の兄姉を「伯父・伯母」、弟妹を「叔父・叔母」と書くようになったんだとか・・

 

【いとこ】については大体わかったのだが、【はとこ】の語源については何も情報を得ることができなかった

【いとこ】の前に「再」を付けて【はとこ】と読むが、「再」は「サイ・サ・ふたたび」と読み、二回、ふたたび、もう一度という意味がある

【いとこ】の「子ども同士」の関係だから、【いとこ】を再び跨ぐような意味でこう書くらしいが、【はとこ】という呼び方にはどうも繋がらない

同じ意味の【またいとこ】【ふたいとこ】は読みも書きにも納得がいくが、【はとこ】については【いとこ】と同様に別の語源があるに違いない

 

ところで、少子高齢化は日本にとって大きな問題となっている

少子高齢化のイラスト

よく話題になる、1人の女性が一生のうちに産む子どもの数の指標となる「合計特殊出生率」は昨年(2020年)調査で1.34だ

この数値は最低だった2005年の1.26から徐々に増えていたが、ここ5年は連続で前年を下回っている

また5年ごとの調査なのであまり耳にしないのが、完結出生児数だ

いわゆる夫婦が最終的に出生する子ども数と言われるもので、前回の第15回調査(2015年)では1.94となっている

1977年の第7回調査以降何とか2.0以上を維持していたが、2010年の第14回調査で1.96となってからは2.0を割り込んでいる

結婚後5~9年経過した夫婦の子供の数を見ても、ゼロが12.9%(第7回は4.2%)、一人が28%(第7回は17.3%)、二人が47.5%(第7回は61.8%)、三人以上が11.7%(第7回は16.8%)となっており、約40年前は兄弟姉妹がいる家庭が3/4だったが、いまは3/5に減ってしまったということだ

 

【いとこ】も【はとこ】も兄弟姉妹がいないと存在しない間柄だ

集合している人たちのイラスト(子供)

国の経済活動も社会保障も人口が減っては成り立たなくなってしまう

たくさんの【いとこ】【はとこ】が出来るような、そんな社会にしていかねばならない

 

今日の深掘りはここまで