すこしだけ深堀りしてみるブログ

日々の生活で気になったことを自分が納得できる程度に調べてみるブログです

蚊とブユ

秋らしくなってきたのでもう大丈夫と油断していたら、蚊に刺された

「クソーッ、また刺された!」

「まだいたのか・・」

蚊はもういなくなったと思ったのに・・、考えが甘かった!

雨上がりのあと、ちょっと気温が上がるとどこからともなく登場する蚊

「お前らはいつまでいるつもりなんだ!?」と聞いたところで答えが返ってくるはずもないので、自分で調べることにした

 

日本には約100種類の蚊がいるが、血を吸うのは20~30種らしい

その中でもよくお目に掛かる(掛かりたくないけど・・)のが、ヒトスジシマカアカイエカ、チカイエカだ

ヒトスジシマカはいわゆるヤブカで、白い縞が入っているアイツだ!

ヒトスジシマカのイラスト

4月~10月、主に昼の時間帯に野外(暗く湿った場所)で活動し、卵の状態で越冬する

アカイエカは、寝床に就くと「プーン」と寄ってくるアイツだ

アカイエカのイラスト

4月~10月、主に溝や用水路に生息し夜に活動するが、こちらは成虫のまま越冬する

チカイエカはアカイエカとよく似ているが、ビルや地下の浄化槽などに生息し、一年中活動しているというから厄介だ

 

血を吸うのはメスだけで、産卵に必要なタンパク質を補給するために血を吸う

産卵は1~4回行うため、一度産卵するとまた次の産卵に向けて血を吸いに来る

蚊は一度血を吸ったら二度と吸わないと聞いたことがあったが、それは真っ赤なウソだった

 

メス蚊の吸血活動は気温に大きく左右される

16℃以上になると吸血活動が始まり、26℃~31℃で最も活発になるが、15℃以下あるいは35℃以上になると吸血活動をやめてしまうそうだ

どうしても刺されたくないなら、15℃以下の寒い日か、35℃以上の猛暑日に出かけるしかない

 

蚊は炭酸ガス、温度、臭いを感知して飛んでくる

運動したあとやお酒を飲んだあとに、汗臭い、黒の短パンや濃い色のTシャツを着て歩くのは、「私のタンパク質をお好きなだけどうぞ!」と言っているようなものだ

蒸し暑い様子のイラスト

どうしても26℃~31℃の時間帯に出かけたいのなら、白の長パン、襟の付いた白い長袖、白い靴下を履いて、虫よけスプレーをしっかり吹きかけ、白いマスクで口を覆って出来るだけ息を弾ませないようにするしかない

ちなみに蚊に刺され易い血液型とかはないらしい

 

蚊は血を吸う際に唾液を出すが、これがあのかゆみの原因だ

何のために唾液を出すかと言うと、吸血中に血が固まらないようにするためだ(これが無いと吸った血も固まってしまうらしい)

針を刺しても気づかれないように麻痺させるモノだと信じていたが、これも全くのデタラメだった(^^;

「でもあと1か月ほど我慢すればいなくなるな!」

蚊は蚊で一生懸命なのだろうが、人間にとっては伝染病の媒体にもなる厄介な虫だ

 

蚊と言えばまだ夏真っ盛りのころ、蚊とは違う「蚊みたいなヤツ」に刺されたことがあった

「蚊じゃないヤツに刺されたんだけど・・」

「何それ? 蚊じゃないの?」

「う~ん、蚊じゃないんだよ・・」

「どんなヤツなの?」

「ハエより小さくて、黒くて、三角の戦闘機みたいなヤツ・・」

「何それ? ただコバエが止まってただけじゃないの!」

「いやいや、払い落したら手に血が付いたから吸われてたと思うよ」

「やだ~、早く洗って来て!」

虫よりも手に付いた血を気持ち悪がる妻だった・・(^^;

 

蚊以外に血を吸う虫を調べると、アブ、ブユ(ブヨやブトとも言う)、ヌカカ、ダニ、シラミなどがいるそうだ

私が刺された「蚊みたいなヤツ」は、大きさから言ってダニやシラミじゃないことは確かだから、アブかブユかヌカカってことになる

アブのイラストアブ

これらの虫はハエの仲間で、大きさはアブが8~14mm、ブユが3~5mm、ヌカカは1~1.5mmだと言うから、「こりゃ、間違いなくブユだな!」

 f:id:dfcarlife:20211012124544p:plainブユ

 

アブもブユも蚊と同じくメスが吸血するのだが、蚊と違うのは刺すのではなく咬み切るというところだ

蚊に刺されても刺し痕から血は出ないが、アブやブユに咬まれた痕からは血が滲んだり流れ落ちたりする

噛み切るのだから当然痛いわけだが、ブユは毒素を出すので吸われている時は気が付かないことがあるらしい

「だから気が付かなかったんだ・・」

「手で払ったらピュッと血が付いたのもこれで納得がいく!」

ちなみにヌカカは、蚊と同様に針のような口で刺すため刺し痕から血は出ない

 

調べているうちに思ったのだが・・

子供のころは蚊やブユによく刺されていたのだろうが、まったく気にしていなかったような気がする

思い出すことと言えば、ブタの置物から蚊取り線香のけむりが漂っていたことと、蚊帳をめくって寝床に入ると何だかウキウキした気持ちになったことぐらいか・・

蚊帳のイラスト

いやいや・・、そう言えば空き地のドラム缶によくボウフラが湧いていた

棒でドラム缶を「ガーン」と叩くと、クネクネしていたボウフラたちが一旦沈んでまた浮かんでくるのを面白く見ていたものだ

 

でもそんなヤツよりもっと興味のある生き物がたくさんいて、捕まえては決闘させたり、糸を結び付けて飛ばしたり、クラッカーで吹っ飛ばしたり、いま思えば残酷な子供時代だった・・(^^;

クワガタ虫トンボ蝉バッタカマキリ

神社の裏山や田んぼの畔、小さなため池や工事現場の空き地など、何か生き物を見つけてはギャーギャー騒いでいたのを思い出す

そう考えると今の都会ではそんな冒険もおいそれとは出来ないか・・

いや、いまの子供たちは刺されたり咬まれたりしない、もっとワクワクするバーチャルな冒険があるんだろう

今日の深掘りはここまで