ギリギリ
「じぃじ、ハイタッチをしよう!」と孫が言うので手を出したら、「そこじゃない!」と言う
「どうすればいいの?」と問うと「もっとたかく!」と言うからそのとおり高くしたら、しゃがんで飛び上がるような仕草を始めた
なるほど・・ジャンプしてハイタッチをしたいわけだ
しかしどう考えても私の手の位置まで飛べるはずもなく、結局ハイタッチは不発に終わった
「ギリギリ当たらなかったね~」と慰めるように私が言うと、「ギリギリってなぁに?」と聞いてきた
「あとチョットっていうことだよ」
「ふ~ん」と言ってまたハイタッチが始まったから良かったが、終わりのない質問ループになっていたら大変だった・・(^^;
「ギリギリ」は「限り限り」と書く
意味は「限度いっぱいで、それ以上余地がないこと」だそうだ
「提出期限にギリギリで間に合った」とか「許容範囲ギリギリで収まった」というような使い方をする
ってことは、孫が飛べる高さを最初からオーバーしていたのに「ギリギリ当たらなかったね~」という使い方がそもそも間違っていたということだ
今回は最初から「もう少しで届いたね~」と言うべきだった(反省)
孫がそれを知っていて聞いてきたのなら、チョット冷や汗モノだなぁ
仮に届いていたとしても「ギリギリ届いたね~」では「やっと」とか「辛うじて」というネガティブな表現になってしまうので、褒めて育てるには「よく頑張ったね~」とか「凄いな、よく届いたね!」がいいだろう
そう考えると、子供に「ギリギリ」という言葉は不適切かもしれないな(自戒)
大人になればなるほど「限度いっぱいで、それ以上余地がないこと」が増えてくる
自分の能力がどれ程かわかってくるし、時間や期限に追われて日々を過ごすことが多くなるからだ
だから「ギリギリ」以上にチャレンジしなくなったり、「ギリギリ」にならないようにコントロールしたりする
それはそれで決して悪いことではないと思うが、たまには「ギリギリ」まで自分を追い込んでみるのもいいかもしれない
適当なところで妥協せず、無理かもしれないコトをやってみると、子供の時に感じたようなウキウキが待っているかもしれない
今日の深掘りはここまで