すこしだけ深堀りしてみるブログ

日々の生活で気になったことを自分が納得できる程度に調べてみるブログです

東京の積雪が多い月は?

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令和4年は年明けから雪が降る日が多い

例年より強い寒波に見舞われているからだろうが、関東の南岸を低気圧が通過すると東京でも大雪になることがある

先週の雪はそれほどでもなかったが、1月6日は東京で10cmの積雪があった

東京と言っても都心部の観測値だから、私の住んでいる場所はその5割増と考えた方が良いだろう

みるみるうちに道路が白くなり、シャカシャカと音を立ててクルマが走っている

冬は快晴が多い東京だけに、10cmも雪が積もると大混乱だ

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地下鉄以外の電車はすぐに遅延、運休が発生し、飛行機は欠航する

クルマはおっかなびっくり走るから道路は渋滞するし、挙句は冬タイヤを持っていないクルマが立ち往生して首都高が閉鎖される

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滑って転ぶ人が続出し、至る所で救急車のサイレンが鳴り響く

ニュースでは新宿や渋谷でバスを待つ長い行列を映し、チェーンが売り切れたカー用品店の店長さんがコメントしたりする

雪の多い地域の人から見れば呆れて苦笑する映像かもしれないが、東京じゃ今も昔も変わらない恒例行事だ

東京の積雪と言えば、いつも1月中旬から2月前半に積もっている気がする

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この時期は大学受験の共通テストが行われるのだが、いつも雪が降る中を受験生が会場に向かう姿を見ているからかもしれない

2月に入ると私立中学や高校の入学試験が始まるが、雪で遅れた受験生のために開始時間を遅らせたという報道をよく耳にするように思う

これは私の思い込みじゃないのかと思い、東京で積雪が観測された日を気象庁|過去の気象データ検索 (jma.go.jp)で検索してみた

検索期間は2022年(令和4年)2月現在から遡って1982年4月までの約40年間にした

なぜ1982年4月かと言うと、私が東京に来たのがこの年だから・・

さて、この40年間で1cm以上の積雪が観測された日を月別に並べてみると、

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全積雪日80日中、1月と2月で60日(75%)を占めていた

ちなみに4月に1回だけ積もっているは1988年(昭和63年)の4月8日で、なんと9cmもの積雪があったらしい(よく覚えていないが・・)

4月8日じゃ雪見桜ではなく、雪見葉桜になっていたかもしれない

1月を更に上中下旬に分けてみると、以下のようになった

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上旬(1~10日)、中旬(11~20日)、下旬(21~末日)

これを見ると1月は、中旬というより後半にかけてよく降るということなのだろう

同様に2月を見てみると以下のとおりだった

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これも初旬から中旬が多い、という結果だった

この結果から見ると、1月~2月の積雪日60日のうち、1月11日から2月20日までの約40日間で51日(85%)もあることがわかった

「なるほど・・だから共通テストや中高入学試験の時期に雪が多いわけだ」

「ついでに、年ごとの積雪回数はどうだったんだろう?」ということで、調べたのが以下の表になる

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40シーズンのうち積雪が観測されたのは27シーズン(約67%)だから、3シーズンに1回は雪が全く積もらない年がある計算だ

積雪があった27シーズンの平均積雪日は約3日(回)で、一番多かったのは1983~1984年(昭和58~59年)の12回、次いで1986~1987年(昭和61~62年)の10回となっている

二桁以上はこの2シーズンだけであとはすべて5回以下、2000年以降だけを見ると平均積雪日は1.87日で2日を割り込んでいる

40年間の全積雪日80日の平均積雪量は約5.6cmであったが、積雪量を5cm刻みで分けてみた

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内訳は表のとおりで、5cm未満が全体の約60%、5cm以上を含めると全体の85%が10cm未満の積雪だったことになる

仮に10cm以上が大混乱を招くような大雪とするなら、積雪10回につき1~2回が大雪になるイメージだ(同じ年に2回以上大雪の時もあるが・・)

つまり3年に1回は全然雪が積もらない年があり、積もる年でも積雪は2回程度でほとんどが5cm未満、10cm以上の大雪になるのは大体5年に1回となれば、都民が雪対策をしない理由もよくわかる

だから雪が10cm以上積もるような大雪警報の時は、基本出かけないことが肝要だろう

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出掛けなければ転ばないし、救急車を呼ぶ必要もない

在宅勤務はコロナ禍で定着しているはずだし、仮に1日休んだところで何が変わるだろうか?

怪我をして1週間休む方がよっぽど迷惑をかけると思うのだが・・

それより自宅前の雪かきをした方が、翌朝の通勤通学がスムーズになるし、ご近所さんからお褒めの言葉がもらえるのではないだろうか

あと、冬用タイヤを準備していないクルマは雪道に出てはいけない

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トラックやバス・タクシーはちゃんとスタッドレスタイヤを履いているから問題ないが、1台のノーマルタイヤ車が立ち往生しただけで、冬タイヤを履いているクルマも動けなくなるからだ

滑って事故でも起こせば警察や救急に世話を掛けるし、交通規制やレッカー移動にどれだけの労力と経費がかかることか

大雪警報発令時にノーマルタイヤで出かけたクルマには、いっその事高額の罰金を課すように都の条例で決めればよいのではないだろうか

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石原慎太郎 - Wikipedia

先日亡くなった石原さんが都知事だったなら、有無も言わさずやってくれたかもしれない

雪国の人たちは全員がしっかり雪対策をしているが、それでも危険な場合がある

雪をほとんど経験したことがない都民が、何も対策をしないで雪の中へ出かけるほど愚かなことはない

今日の深掘りはここまで