如何と何如
【如何】は「いかが」「いか」「いかん」と読みます
これってPCやスマホで変換するときは問題ないのですが、いざ手書きで書くときに【如何】だったか【何如】だったか迷うことないですか?
まあ、正解は【如何】なわけですが、【何如】でもまんざら間違いではないらしい
ただこれは漢文での話
漢文で【如何】が使われるのは、方法や対処を「どのようにするか」とたずねるときで、【何如】は、状態や程度が「どうであるか」を問うときに使うそうな
まあ、日本語ではどちらも【如何】となりますけどね
「いか」の「か」=何(カ)は後ろとでも覚えるしかないですね
ってことで、早々に結論が出てしまったわけですが、これじゃ面白くないのでもう少しだけ深掘りしてみましょう
冒頭に書いたとおり【如何】は「いかが」「いか」「いかん」と読みますが、それぞれ次のような使い方をします
【いかが】
ご機嫌如何ですか? = 状態や考えをたずねる
もう一杯如何ですか? = 誘ったり勧めたりする
それは如何なものかと思う = 疑問をはさむ
【いか】
如何に~するかが重要だ = あり方や判断を問う
如何に~を乗り切ったのか = 方法や手段を問う
如何なる場合でも = すべての、あらゆる
如何にも~だ = まさに、みるからに
【いかん】
~如何によっては = ことの成り行き、様子
如何ともし難い = どうしようもない(慣用句)
如何せん~ = 残念ながら
結構多様な使い方をしますね
ほかにも【どう】と読むことがあり、「如何することもできない」と言った使い方をします
また、信用できない・あやしい時に使う「いかがわしい」も「如何わしい」と書きます
信用できない、疑わしいと言えば、博打用語?の「イカサマ」も「如何様」って書くらしい
「如何わしい」は、そのほかにも「よくない」「下品」「風紀上好ましくない」などの意味で使われることもありますね
私も如何わしいブログにならないように気を付けます
今日の深掘りはここまで