上を向いて歩こう!
作詞:永六輔、作曲:中村八大、歌:坂本九でヒットした「上を向いて歩こう」
アメリカでは「SUKIYAKI」の名前で発売され、全米1位の大ヒット曲になったのは有名な話
歌詞はご存じのとおり「う・へ・ほ・むぅ~ひて、はぁ~るこ~ほ・ほ・ほぅ、なみだが~、こぼれ~ないっよ・ほ・ほう~」です
ある日のこと、突然この歌が頭の中に流れてきました
それも2年前から始めた朝のウォーキングの途中に・・
実は最近、歩く姿勢を気にするようになっていました
と言うのも、私は昔から下を向いて歩く癖があるのです
元々ストレートネック気味なこともあるのですが、決していい姿勢とは言えない歩き方でした
でも、これはこれで役に立つことはあったんです
まず、よくお金を拾いました
子供のころから落とし物を見つけるのはチョー得意で、お金はもちろん、落ちているモノはまず見逃すことはありません
犬のフンを踏みつけるなんて絶対ありませんでした
でも最近妻に「歩く姿勢が悪いわよ!」と言われて、改めて自分の歩き方が気になりだしたってわけです
「気を付け!をするような感じで歩いてみれば・・」
「こんな感じ?」
「う~ん、もっとだね」
「こんなもん?」
「もっと!」
「これじゃ後ろに倒れるよ!」
「でもそれで真っすぐだよ」
自分では後ろに反り返るような感じなのですが、これが真っすぐなんだそうです
確かにコンビニのガラスに映った自分を見ると真っすぐしている
自分の感覚と実際は相当かけ離れているようです
それからというもの、歩きながらショーウィンドウやお店の窓ガラスに映る自分を確かめながら歩くようになりました
ただ反り返るようにするとうまく歩けないし、知らないうちに元に戻ってしまう
これじゃダメだってことで、身体の前に大きく足を出すイメージで歩いたり、大きく腕を振ってみたりするのですが、どうにもうまくいかない
そんなときに「上を向いて歩こう」が流れてきたわけです
試しにずっと先のビルや雲を見るような感じで歩いてみます
すると手も足も自然に動き出し、胸も背中もピンとなった感じがあります
いつも通るお店の窓ガラスで歩く姿を確認すると、あれほど悩んでいたのが嘘のように真っすぐ歩けているじゃないですか!
自分のイメージで言うと、ちょうど首から上を紐で吊り下げられているような感じですかね
「上を向いて~」を意識して歩き始めると、急にいろいろなことに気づくようになりました
「こんなところに銭湯があったんだ・・」
「あのこんもりした森はなんだろう?」
「この道はこんなに起伏があったんだ!」
同じ名前のマンションが並んで建っていること、建築中の老人ホームがあること、梅や桜、つつじや紫陽花、いろんな花がたくさん咲いていたこと
同じ道をずいぶん歩いていたはずなのに、知らないことばかり
そんなある日、坂道を登っていると先の青空に雲が浮かんでいました
このままあの雲まで登っていくようで、何だか晴れ晴れしい気分になります
「し・あ・わ・せは~くもの~うえに~、し・あ・わ・せは~そらの~うえに~」
まだまだ発展途上です!
今日の深掘りはここまで