すこしだけ深堀りしてみるブログ

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いい加減

【いい加減】はカメレオンのような日本語です

カメレオンのイラスト

ご存じの通りその状態を表現する言葉ですが、使われ方によって良い意味にも悪い意味にも変化します

 

元々【いい加減】とは、読んで字のごとく加えると減らすの割合が適当という意味で、バランスが取れた状態を表しています

バランスの取れた二人のイラスト(棒人間)

「いい加減に調整できた」とか「いい加減の味付けだ」など、丁度よい、適度、良い具合な状態を表す時に使われます

話し言葉で使う場合は「いい、加減」と一拍入れて話すのが一般的ですね

 

この丁度よい、適度な状態を越えた時にも【いい加減】を使う時があります

それが「冗談もいい加減にしてくれ」や「この雨もいい加減に止んでほしい」などで、ほどほどで止めてほしい時や終わりにしたい時に使います

ただこの場合、話し言葉では一拍置かずに平たんに発音します

どちらも【いい加減】=「バランスが取れた状態」を意味する、文字通りの使われ方ですね

 

逆に【いい加減】=不十分、徹底しないなど「中途半端な状態」の意味で使われる時があります

「いい加減な仕事をするな!」とか「あいつはいい加減なヤツだ!」などは、中途半端、手抜き、徹底できない、約束を守らないなど、良くない意味の使われ方をします

仕事をサボる働き蟻のイラスト

物事を最後まで行わない、無責任に途中で投げ出す場合などに、【無用な加減をする】や【勝手に加減する】ことになるわけです

これらの【いい加減】は良い意味でも悪い意味でも「中間を表す」時に使われますが、「中間ではない」時に使われることがあります

 

それが「いい加減うんざりする」や「いい加減疲れた」などに使われる【いい加減】

意味合いとしては「かなり」や「相当」、「とても」と言ったところでしょうか

ほどほどをかなり通り越して、我慢の限界に達した様を表しており、「もういい加減にしてくれ!」と叫んでいる姿が目に浮かびます

今日の深掘りはここまで